前立腺がんの待機療法 

  前立腺がんの待機療法はPSAと生検で経過観察
       

  

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前立腺がんの待機療法

 
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待機療法とは何か


待機療法(無治療PSA監視療法)とは前立腺がんが発見されても,すぐに積極的な治療は行わず,注意しながら経過を観察していく方法です。

前立腺がんは,進行が遅い場合が多く,しかも高齢で発見される場合も多いので,手術やホルモン療法など積極的な治療をおこなわなくとも天寿を全うできるケースも多いことから,待機療法もしばしばおこなわれます。

20世紀末に米国では,50歳から79歳の前立腺の早期がん患者を対象とした調査がおこなわれました。

その結果,早期がんの患者の10年生存率は,待機療法で93%,全摘除術で94%,外部照射では90%であり,10年生存率に大きな違いはみられないと報告されました。

このような結果を受け,余病を持つ高齢者などで,早期の前立腺がん患者では,待機療法も重要な選択肢の一つとなったのです。


どのような治療法でも,合併症のリスクは存在します。

前立腺全摘除術では,勃起障害(ED)や尿失禁などが,放射線療法では直腸炎や下血,尿道狭窄,勃起障害,尿失禁などが起こることがあります。

また,内分泌療法でも,性欲減退や勃起障害(ED),むくみ,発熱などの副作用が,見られることがあります。

すなわち,待機療法とは,積極的治療に伴う,QOL(生活の質)を低下というリスクを回避できるという治療法であるといえるでしょう。




待機療法の実施基準


待機療法は何もしない方法ではありません。

待機療法は無治療PSA監視療法ともいわれるように,3か月か6か月ごとにPSA検査を受け,数値の変動を観察し,その数値が高くなった場合,積極的な治療をおこないます。

待機療法にも,リスクは存在します。がんの進行度は確実に読み取ることは困難で,治療のタイミングを逸する可能性もあります。


一般的に,患者が75歳以上で早期がんであれば,待機療法がとられるケースが多くようです。

厚労省の研究班では待機療法を選ぶ基準を以下のように示しています。

PSA値10ng/ml以下

グリソンスコア6以下

約10本の針生検の中で,針が腫瘍を採取した本数は2本以下

陽性を採取した針のなかで,がん細胞の占める比率(陽性率)は50%以下

病期はT2aまで


さらには,PSA値が低くて上昇率も低いことや,治療のメリットよりデメリットのほうが大きいことが待機療法を選ぶ判断基準となります。

待機療法では、PSA値が2倍になるまでの時間をダブリングタイム(倍加時間)と呼び,ダブリングタイムが長ければ悪性度は低く,短ければ悪性度が高いとみなされます。

このダブリングタイムが2年以上なら悪性度が低いとみなされ,経過観察を続けますが,2年以下なら積極的治療が必要となります。

注意しなければならない点は,がんは悪性度が変わり,このダブリングタイムも変動する場合もあるということです。

待機療法を行っていると,このままで大丈夫と思い込み,治療をしたがらない人もいますが,それは命を失うリスクを伴うことにもなります。

また,生検を嫌がる人も多いようですが,がんの進行具合を見るには重要な必須の検査なので,必ず行うように心がけ,毎年おこなうようこころがけましょう。

また,PSA値倍加時間が上がらない人は。1年目,4年目,7年目,10年目の生検でもよいとされています。


また,最近では,30代の若い患者でも,生殖力のダメージを考慮し,この待機療法を実施するところもみられるようになりました。


   
 
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