尿失禁の対策 前立腺がんの合併症 

  尿失禁は前立腺がんの前立腺全摘術後にみられる
       

  

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尿失禁・前立腺がんの合併症対策

   
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尿失禁は前立腺の全摘除術後によくみられる合併症。



前立腺がんの全摘除術の手術後にみられる合併症の一つが尿失禁です。

手術では,膀胱の出口である膀胱頸部を支えている前立腺を摘除したことによって,膀胱の尿をためておく力が失われるために,尿失禁は最も多くみられる合併症といえるでしょう。

さらに,尿道の開閉をコントロールする外尿道括約筋が手術で損傷すると,締まりが悪くなり尿失禁を起こしやすくなります。

尿失禁の症状としては,せきやくしゃみをしたときや重い荷物を持ち上げたとき,運動などで腹部に力が加わったときに尿漏れしてしまうというものです。
 

一方,手術の合併症として,尿道狭窄があります。

尿道狭窄とは何らかの原因で,尿道が狭くなることで,それによって排尿障害が起こることを意味します。

手術によって傷ついた尿道が回復する過程で繊維化して残り,尿道が狭くなるこ
とがあります。

まれではありますが,手術でつないだ膀胱と尿道の吻合部が,ひきつれて狭くなることがあります。

前立腺がん手術の合併症で尿道狭窄が起こったときは、尿道フリーという器具で狭窄部を拡張したり,尿道内視鏡で狭窄部を切開(内尿道切開術)します。



薬剤による尿もれの治療


尿もれの症状が軽い場合は、一般的に薬物療法で治療を行います。

対症療法ではありますが,抗コリン薬は,膀胱を収縮させるアセチルコリンをブロックして,膀胱が過敏になっている状態を抑制し,切迫性尿失禁を防ぎます。

ただこの薬剤は便秘や口の乾きなどの副作用が現れることがあります。

この薬剤として,交感神経のβ受容体を刺激する薬もあります。しかし,これらは排尿筋が働きすぎる切迫性尿失禁に対しては有効ですが,尿道括約筋の損傷による失禁に対しての効果は期待できません。


前立腺がんの手術後の尿失禁に対して薬剤の効果がない場合は,受尿器をパンツ内やぺ二スに固定する装着型収尿器や,ペニスを挟んでもれを防ぐペニクランプという器具を利用する方法があります。

どちらも確実性の高い方法ですが、ペニクランプは長時間使用し続けると血流障害を起こすので,注意しながら自分ではずすなどの管理が必要です。

また,尿失禁が1年以上,改善されない場合,人工尿道括約筋の埋込み手術がおこなわれる場合もあります。

人工尿道括約筋は尿失禁に対処する手術法で,尿道にカフを巻き付け,陰嚢内にコントロールポンプを,バルーンを腹部内に設置します。

そして,通常はカフにより,尿道を締め付けておき,排尿時にはコントロールポンプにより,カフ内の水圧を変化させることにより,排尿を可能にするというものです。

この手術では排尿後,完全尿道の圧迫できるようになるまで,3〜4分必要になるため,完全に尿失禁を抑えることができるというものではありません。



症状が改善するまでは,尿失禁用のパッドやパンツを利用



通常,尿失禁は術後、時間の経過とともに軽くなっていくといわれています。

一般的には半年から1年後には8〜9割が消失するとされています。


それまでは,尿もれパッドや尿失禁用のパンツなどを使用するのも,一つの方法です。



前立腺がん手術後の尿失禁には骨盤底筋体操が有効


術後の尿失禁の治療では,薬物療法と併行して骨盤底筋体操を。

骨盤底筋とは骨盤の底にあって,膀胱や尿道,大腸などの臓器を支える筋肉で,尿道括約筋や肛門筋などから構成されているものです。

その中の外尿道括約筋や外肛門筋をきたえることで,腹圧がかかったときに反射的に尿道を閉鎖する圧力を高めることができます。

骨盤底筋は腹筋や背筋と同じようにきたえれば筋力が強くなります。



骨盤底筋体操には、外尿道括約筋を直接強くする方法と,排便時に使う外肛門筋をきたえることで尿道の締まりにはたらきかけるという方法とがあります。


外尿道外尿道括約筋体操では,陰嚢の裏側の付け根あたりに指をあて意識しながら,尿を止めるようなイメージで力を入れます。

そして陰嚢が少し動いたのを確認して,3〜5つ数え,力を緩め,これを数回繰り返します。

外肛門筋体操では,仰向けになったり腰掛けたまま,腹部に力を入れないで,肛門,尿道に力を入れ,収縮させます。

そして5秒程度維持し,力を緩めます。これを1日50回程度を目安に行います。


このような体操は早くから行えば,尿失禁の改善も早いので,術前から行うことが大切です。

また,毎日継続することも重要で,短期間で筋肉は強くなりません。

ただし,一般的な筋肉トレーニングと同じようにやりすぎないように注意しましょう。






   
 
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